2015.6.23

『季刊民族学』にケベックについての論考が掲載されました

『季刊民族学』にケベックについての論考が掲載されました

 国立民族学博物館が協力し千里文化財団が刊行する『季刊民族学』152号に、流通学部真田教授のケベックについての論考が掲載されました。この雑誌は、著名な文化人類学者で民博館長であった梅棹忠夫氏が、一般市民に、世界の諸民族の社会と文化に関する正確な情報を、深い専門性と学術研究の成果に基づきつつ、分かりやすく伝えることを目指した雑誌です。

 この度、昨年のスコットランドやカタルーニャなど欧州で相次いだ独立をめざす住民投票の動きに注目し、「西洋社会の多様性」というタイトルで特集が組まれ、ナショナリズムのうねりがみられる世界の各地域についての状況を専門家が詳しく概説しています。この特集を組むにあたり、ケベックについて編集部より執筆依頼があり、「ケベック、北米に薫るフランス文化ー交錯する言語ナショナリズムとコスモポリタニズ」という論考を寄稿しました。記事のなかで掲載した写真については、友武栄理子氏のご協力を得ました。

カタルーニャ、バスク、スコットランド、ケベック、それぞれの地域のナショナリズムの特徴と歴史的背景について専門家が詳しく解説し、臨場感あふれる貴重な写真が満載された読みごたえのある企画となっています。
なおこの雑誌は一般の書店では扱かっておらず、購読する会員のみへ配布する雑誌ですが、ほとんどの主要な図書館や企業の研究所などで定期購読されています。阪南大学の図書館にも収められています。是非ご一読下さい。