河内ワインツーリズムの研究

流通学部井上ゼミ3回生では南大阪における観光資源と観光産業について研究してきました。その一環として、羽曳野市にある株式会社河内ワインを訪問し、ワイン工場を見学しました。

大阪は昭和のはじめ、全国一位のブドウ産地でした。現在でも南大阪、柏原羽曳野地域に5つのワイナリーが集中しており、多くのブドウ畑とワイン造りが行われています。この地域のワインは「河内ワイン」と称され、専門家の間では高い評価を得ていますが、全国的あるいは世界的には残念ながらそれほど知名度が高いとはいえません。

そこで、ゼミでは河内ワインを全国的に広め、同時に観光資源として観光客を誘致するための方策を検討してきました。そのひとつが「河内ワインツーリズム」の提案です。ワインツーリズムはブドウ畑や複数のワイナリーを散策しながら、その地域の歴史や特徴を学び、ワインの試飲や地元の料理を楽しむという企画です。すでに世界各地のブドウ産地や山梨県の甲州ワイン地方でも実施されています。柏原市、羽曳野市にある5つのワイナリーは直線距離にして6キロ程度の地域に集まっており、ハイキング感覚ですべてのワイナリーを巡ることが可能です。

柏原市と羽曳野市に集中する5つのワイナリー(Google Mapより)

今回訪問させていただいた株式会社河内ワインは「河内葡萄酒」というブランドで様々なワインを生産されています。ワイン工場の見学ではブドウの収穫からワイン造りの過程について学び、ブドウの品種によるワインの特徴や温度管理の難しさなどを知ることができました。訪問の記念に香り豊かなデラウェアやほんのり甘いナイアガラのワインなどを試飲させていただきました。

ご参考