2014.9.19

関西学生サッカーリーグ(後期)1部リーグ 第1節レポート

関西学生サッカーリーグ(後期)1部リーグ 第1節レポート

阪南大学vs同志社大学

2014年9月14日14:00
ヤンマースタジアム

スターティングメンバー

GK:21岩倉努
DF:15田渕大貴、5甲斐健太郎、40多木理音、3成田恭輔
MF:14松下佳貴、32田中雄大(45’山口)、7脇坂泰斗、19八久保颯(87’山﨑)
FW:9外山凌、13河田篤秀

サブメンバー

GK:1黒木優佑
DF:12岡部拓実、23大本祐槻
MF:39重廣卓也、24山﨑康太
FW:37山口一真、33前田央樹

いよいよ後期スタート。初戦は痛み分けのドロー。

 2位関学大に勝ち点差4をつけ、前期を首位で終えた阪南大学。
 暑さも落ち着き秋空が広がるヤンマースタジアムにて、後期初戦で同志社大学を迎えた。

 同大とは前期第2節に対戦、阪南大は12-1で大勝していた。だからこそ「同大は絶対に得点させないというプレッシャーを出してきていた」(朴成基コーチ)。

 試合序盤、阪南大の八久保選手・外山選手がサイドから切り崩しにかかり、チャンスを作る。得点の匂いはするものの、同大気迫の守備になかなかゴールをこじ開けられない。前半23分、チャンスを生かせない阪南大の隙を突き、同大がペースを握り始める。ゴール前までボールを運んだ同大は強烈なシュートを連発。あわやゴールという場面だったが、阪南大守備陣の体を張ったブロックでゴールを死守した。

 再び阪南大が勢いを取り戻すと、前半33分、右サイドでボールを持った八久保選手がドリブル突破で中央へ切り込んでいく。同大守備陣が八久保選手に気を取られた一瞬で、フリーになった外山選手へパスが渡る。そのままドリブルで進み左足一閃、阪南大の先制となるゴールが生まれた。
 勢いに乗るかと思われた阪南大だが、この後決定機を生かすことはできず前半終了。リードしてはいるものの、若干のしこりが残る前半となった。

 後半開始と同時に、阪南大の田中選手に替え山口選手を投入。しかし互いに形を作れないまま試合はこう着状態が続いた。そんな中、僅かな隙を突いたのは同大だった。後半37分、阪南大守備陣の連携の崩れからこぼれ球を同大の清岡選手がしっかりと押し込む。1-1となり、阪南大は同大に追いつかれてしまう。

 阪南大は、大事な後期初戦を落とすわけにはいかない。失点してからすぐの後半41分、相手ファウルで得たフリーキック。キッカーは後半から投入された山口選手だ。山なりに蹴られたボールは、ゴール前に固まる集団を越え、ファーにいた甲斐選手の元へ。体で押し込むように押し込んだゴールは、2-1となる貴重な追加点となった。

 残り時間数分のところで決めた追加点。その状況に阪南大は安堵してしまったのか、この後にまさかの展開が起こる。得点直後、スルスルと攻め上がる同大。阪南大は反応できず、あっという間にゴール前まで持ち込まれて、失点を許してしまう。

 そのまま試合は終了。2-2の引き分けで勝ち点1を手にしたが、最後の失点は少し引きずる形となってしまった。次節は9月21日(日)14時J-GREEN堺にて、大阪教育大学との対戦する。

試合後のコメント

朴成基コーチ

——今日の試合を振り返っていかがでしたか。
「相手の同大は、前期に12-1で大勝した相手。だからこそ相手から感じる迫力はすごく、絶対に得点はさせないというプレッシャーを感じた。なかなかペースを握られなかった」。
——後半から山口選手を投入されました。どのような意図がありましたか。
「前半得点できてそのまま攻めて終わらせようと思っていたが、今回は勢いに乗れなかった。しかし勝ち点1は取れたし、この次に切り替えます」

甲斐健太郎選手(流通学部2回生)

——2点目を決めた感想をお願いします。
「得点はフリーキックからゴール前でゴチャゴチャしているところをうまく決められた。しかし失点のところは自分たち守備陣の責任でした」
——次節についていかがでしょうか。
「今節の関学大戦を見る限り、大教大はしっかり守りつつ得点を狙ってくるチーム。切り替えて、気合を入れていきたい」


文:石川祐介(one制作チーム)
写真:森田将義