活動の目的および取り組む課題

活動の目的:
(1)学生の実践的な英語力を高める(英語を使えるようになる)こと。
(2)アクティブ・ラーニングの形で学生の自ら考える力、課題発見力・解決力、自己表現力・創造力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を養成すること。
(3)社会と連携する形での協働作業を通じて、学生の協調性・チームワークを育むとともに、現実社会に対する関心・理解を深めること。
(4)デジタル機械・設備を用いて活動するため、ポッドキャスト、ビデオ、ウェブ・サイトの作成などの情報処理スキルを高めること。
取り組む課題:
 英語ジャーナリズムを通して日本企業を知る:学生は企業を訪問・調査し、インタビューなどの取材を行う。訪問・調査で学んだことを英語で記事、ポッドキャスト、ビデオなどを製作して表現し、インターネットを通じて世界に発信する。

活動内容

本連携キャリアゼミの主な活動は、下記の通りである。

(1)準備段階として、学生はビデオ・ポッドキャスト・ウェブサイトの作り方やインタビュー取材方法の基本を学習した。

(2)スペインZubiri Manteo校の学生と、英語でのWeb会議を行った。学生に就職について考えるきっかけを与えるため、テーマは若者の就職事情に決まった。学生は両国の若者の就職事情について意見と情報を交換した。

(3)学生は格安航空会社および格安航空業界について事前学習したうえ、当該格安航空会社を訪問し、社員および乗客にインタビューし、コンテンツ制作の素材を収集した。その後、学生はその素材を用いて、チームに分けて、ビデオ(英語)、ポットキャスト(英語)、新聞記事(英語)を作成した。

(4)学生は、家電メーカーおよび家電産業について事前学習したうえ、当該家電メーカーを訪問し、インタビューなどを行い、コンテンツ制作の素材を収集した。その後、学生はその素材を用いて、チームに分けてビデオ(英語)を作成した。

(5)学生は、電機メーカーおよび高速鉄道産業について事前学習したうえ、当該電機メーカーの社員にインタビューなどを行い、コンテンツ制作の素材を収集した。その後、学生はその素材を用いて、チームに分けてビデオ(英語)を作成した。

(6)学生のコンテンツ制作・編集のテクニックを向上させるために、専門家(株式会社シープラス原大輔氏)による講演およびワークショップを開催した。ワークショップでは、学生はビデオ作成のグループワークをし、講演者からフィードバックをもらった。

(7)学生は、株式会社大阪プラスチックモデルおよびプラモデル産業について事前学習したうえ、当該会社を訪問しインタビュー取材を行った。その後、学生はその素材を用いて、チームに分けてビデオ(英語・日本語)およびポッドキャスト(英語)を作成した。
  • 株式会社シープラス ワークショップ

  • 株式会社大阪プラスチックモデル フィールドワーク・インタビュー

代表学生の感想

 
(1)航空会社(1社)・電機メーカー(2社)の訪問・取材
先生の引率のもとで、航空会社1社と電機メーカー2社を訪問し、事前に準備した問題についてインタビューなどの取材を行いました。その後、取材した素材を使って、3つのチームに分けて、それぞれビデオ、ポットキャスト、記事を作成しました。この活動により、企業、産業や経済への理解を深め、ITスキルと英語力も向上しました。

(2)スペインZubiri Manteo校の学生とのWeb会議
インターネットを通じて、スペインの学生と、互いに英語で自国の就職活動のやり方や特徴を紹介し合った。この活動は、異文化交流だけではなく、就活について真剣に考えるきっかけともなりました。

(3)株式会社シープラス(SEA+)の原大輔氏の講演
映像制作をテーマにする研修会に参加しました。どうやって良いビデオを作れるか、どのようにビデオの形で観衆に上手く制作者の考えを伝えていくかなどについて、映像制作のプロから直接お話を聞くことができ、とても勉強になりました。その後のグループワークも和気藹々としていて、楽しかったです。 

(4)株式会社大阪プラスチックモデルを紹介するコンテンツの作成
株式会社大阪プラスチックモデルの企業情報を収集し、研究しました。それに基づいて、会社紹介の英語ポッドキャストやビデオの作成に取り組みました。

経済学部 3年生 松田 柊平

参加学生一覧

井上 裕勝、WANG YING、繁縄 大智、多田 大樹、ZHANG YINGYI、ZHANG NI、ZHANG XINYUAN、辻本 侑平、前川 和輝、松田 柊平、若野 佑生

連携団体担当者からのコメント

株式会社大阪プラスチックモデル 北岡 氏

 学生達は、十分に準備し、大変真面目に活動しました。
 また、学生達が制作したビデオと翻訳は、質の高い物にできあがり、非常に感銘を受けました。
 今回の経験および達成した成果をこれからの就職活動の際に自己PR素材として活用してもらえることを希望します。

教員のコメント

経済学部 王 凌 准教授

 本プロジェクトは、マルチメディアジャーナリズムの視点から、大学での学びと企業での学びを融合し、学部横断的な形で多様な能力の育成・向上を図るものである。参加学生は、連携企業及び所属産業について詳しく事前学習をしたうえ、企業を訪問し、チームを編成して英語または日本語で企業の従業員や代表者にインタビューを行い、バイリンガルのポッドキャスト・ビデオ・新聞記事などのコンテンツを制作した。この新しいアプローチの教育効果は多面的なものである。まず、参加学生は企業がどのように組織化され、運営されているかを深く理解することができた。次に、参加学生は協働学習を通じて他の学生と協力する方法を学ぶことができた。さらに、参加学生は実践的な英語スキルとITスキルの両方を向上することができた。最後に、コンテンツ制作を通じて参加学生の問題解決能力と創造力を高めることもできた。

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